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管理番号 200364
質問 Question 植物の”セッコツボク”と”セッコウボク”は同じものか。
回答 Answer セッコツボクとセッコウボクは、同じスイカズラ科ではあるが別の植物だった。
まず、セッコツボクとは「接骨木」と書くスイカズラ科ニワトコ属の落葉小高木のことであり、一般的にはニワトコと呼ばれている。本州・四国九州・南西諸島の山野に分布し、朝鮮半島・中国にも見られる。生長が早く、高さ2~6mになるが、庭木としても植栽されている。花期は4月だが、開葉は1ヵ月以上も早い。枝の先に小さい白い花を泡のようにつける。乾燥させた幹や葉は漢方に用い、打ち身や骨折の湿布としたり、煎じて利尿薬と内用される。ヨーロッパでは、死の象徴として民話や伝説に現れる。「悪魔の木」という俗称がついたり、家に持ち込むと幽霊がついてくると言われている。一方、北欧では不死の象徴とされている。
次に、セッコウボクについてだが、一般的にはシンフォリカルフォ(ポ)スと呼ばれているスイカズラ科シンフォリカルポス属の落葉低木のことである。北アメリカ北部からペンシルベニア、アイダホ、カリフォルニア州に分布する。日本には明治末期に渡来した植物。高さ1mほどで7~9月に花が咲き、9~10月には雪白色の実をつける。和名のセッコウボクや英名のスノーベリーは実の色に由来したもの。湿気のある土壌を好むが、排水が悪いと育生が良くないため、湿気があり日当たりのよい場所での育生が必要となる。
回答プロセス 園芸関係の本で、セッコツボクとセッコウボクが記載されている資料を探した。なかなか見つからないので、事典や図鑑などを中心に再度さがした。記載のあった本でわかった別名や俗称などでも探し、利用者に確認してもらった。
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