レファレンスデータサービス - 事例詳細
管理番号 | 200250 |
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質問 Question | 図書館の「南アルプスの山々」の展示を見ていたら『平家物語』と『海道記』に似たような記述があった。このふたつの関係を知りたい。 |
回答 Answer | 『平家物語大事典』では、『海道記』で手越を過ぎた作者の記述と、『平家物語』巻十「海道下」で平重衡が鎌倉に向かう途中の描写の類似性を指摘し、『平家物語』が『海道記』に影響を受けていることが明らかであるとしている。 |
回答プロセス | 『新編日本古典文学全集』の46巻と48巻に収録されている『平家物語』と『海道記』を比較してみると、「手越しを出ると、北の遥か遠くに白い山がある。聞けば白根山だという。」という内容の記述と、「死んでも惜しくない命だが今日まで生きた甲斐があり、甲斐の白根山を見ることができた」という意の歌が似ていることがわかった。『新編日本古典文学全集』の解説には、両方の関係については書かれていなかった。 平家物語の研究書にあるのではないかと思い探してみたところ『平家物語大事典』で見つかった。『平家物語図典』は、鎌倉への入口で同じルートを通っていることを指摘しているのみだった。 |
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