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管理番号 200173
質問 Question 「夕限無限好 只是近黄昏」がある漢詩の意味を知りたい。
回答 Answer 李商隠の漢詩「楽遊原」の転句・結句である。
正しくは「夕陽・・・   」
「楽遊原」
向晩意不適  晩に向んとして意敵はず
驅車登古原  車を駆りて 古原に登る
夕陽無限好  夕陽 限り無く好し
只是近黄昏  只是(まさ)に 黄昏(こうこん)に近し
意味は
「日が暮れるにつれて、なぜか心がいらだち、車を走らせて、この、もの古りた高原へと登ってきた。折りしも夕日の放つ紅い光が、眼下の都城を限りない美しさに染めあげている。
刻々と迫りくる黄昏の薄闇を背後に忍ばせながら…。」(『漢詩の辞典』より)
高原はいにしえの歴史を刻む楽遊原を指す。
回答プロセス 質問の二句が含まれる漢詩の作者、題がわからなかったので、インターネットで検索したところ、李商隠(りしょういん)の漢詩とあった。
『漢詩の事典』の作者別詩題索引で李商隠を引き調べたところ、「楽遊原」という詩の転句・結句であることがわかった。
また正しくは、「夕陽無限好 只是近黄昏」であった。
『岩波漢詩紀行辞典』でも同様に記述があった。
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